新 築

自然豊かなロケーションを楽しむ暮らし

大分市 K様邸

一年を通じて自然素材のよさを実感

 大手ハウスメーカーのモデルハウスを回りながら、「何か違うな」と感じていた時に、SNSで府内町家のことを知ったK様ご夫妻。さっそく訪ねて府内町家の馬場社長宅を見学し、地元の自然素材を使った家づくりに惹かれたと言います。

 「ぬり壁や無垢の木の床がいいなと思いました。無駄な高級感がなく、シンプルなのも自分たちの好みで、即決しました」

 高台に立つ平屋の住まいは、緑豊かで眺望抜群のロケーション。玄関の土間を入るとすぐにLDKの大空間が広がり、大きな窓の向こうに緑と市街地の眺めが広がっています。インテリア好きの奥様が「家を建てたらぜひ欲しかった」というとっておきのチェアを置いたコーナーは、とりわけ眺めのいい、リビングの特等席。ここでゆったりと過ごすひとときは、休日の楽しみです。

 「すぎ材の床は肌触りがやわらかで、冬あたたかく夏はさらっとしているので、ごろごろしても気持ちいい。傷は付きやすいけど、全然気にならないですね」とご主人。

湯布珪藻土の壁が湿度を調整してくれるので、夏もじめじめ感がなく、一年中快適だそう。冬場は土間に置いた薪ストーブが大活躍で、寒い日も暖房はこれ一つでOK。「部屋全体が暖まるのがいい」とご夫妻のお気に入りです。春夏秋冬を過ごして、自然素材のよさを実感する日々です。

居ながらにしてアウトドア気分が楽しめる

 K様ご夫妻はキャンプや山登りが共通の趣味で、自然が大好き。緑に囲まれた庭のデッキは、焼肉などアウトドアクッキングを楽しむスペースになっています。

「家の周りは自然がいっぱいだし、デッキでごはんも食べられる。家にキャンプ要素が詰まっているので、キャンプには行かなくなりました」

アウトドア気分を味わえるこの家が、お二人にとってどこよりも居心地のいい場所になっているようです。

キャンプ用品や釣り道具などの収納場所を兼ねて、「趣味兼仕事の部屋が欲しい」というご主人の希望で設けたのが、小さな離れのような一部屋。日当たりのいい窓際には、素敵な多肉植物の鉢がオブジェのように並んでいます。コロナ禍でリモートワークが増えたご主人は、ここで仕事をしたり、植物の世話をしたり。リビングに置くグリーンを購入したのがきっかけで、「植物にハマった」そうで、鉢は今も増え続けています。

 自分たちの好きなものや、楽しみたいことを暮らしの中心に置く一方で、水回りなどは掃除のしやすさを重視して、シンプルかつ機能的に。寝室用と客間用に2部屋設けた和室も、家具を置かず、七島藺の畳の美しさを生かしてすっきりと。お二人のライフスタイルに寄り添う住まいは、どこを切り取っても美しく、すべての空間が生き生きと感じられます。