空間をひろげるウッドデッキ

2026.06.13 建築 NEW

作成者:黒木 爽

ソファに腰かけ、杉床の美しさに目を奪われる。奥へ奥へと張られる床板を目で追った先には、透明な掃き出し窓の向こうにウッドデッキが延びている。
それは内と外をゆるやかに繋ぎ、その先にあるお庭や遠くの空へと心地よく視線を導いてくれる。

この計画された視線の流れが、室内空間に実面積以上の奥行きと開放感をもたらしてくれているのだと思います。

物干しやリラックススペース、アウトドアリビングとしての活用法など、実用性に長けていることはもちろんですが、このような”ひろがり”を演出する視覚的効果もまた、ウッドデッキがもつ大きな魅力であると感じます。

そして夜。
辺りが暗くなった時、デッキに明かりを灯してあげる。
室内床とのレベル差を最小限に抑え、板張り方向を互いに揃えてあげることで、ウッドデッキがより一層、室内の延長のように感じられる空間に。

限られた敷地条件を活かし、視線の抜けや内外の繋がりによって、空間にひろがりを生み出す工夫。
そのような積み重ねが、面積だけでは測りえない豊かさを、日々の暮らしに注いでくれるのだと思います。