自然光と照明
2025.03.29 インテリア NEW
薄暗くなった室内。
雨が降って、空が曇っていた。
室内に届く光が少なくなり、昼間でも照明をつけてしまう。
作業が滞ったことで感じた苛立ちも和らいだ。
そんな時ふと横を見ると。。。
吹抜からかすかに落ちる自然光。縦格子の扉ごしに見える温白色と電球色の光。
部屋から漏れる光で照らされている珪藻土の天井。
自然光を反射する壁。ほのかに赤みのある杉の床板。

「あぁ、素敵。」
していたことも忘れて見入ってしまう。
さっきまで感じていた苛立ちも心地よさで忘れていく。
興味本位で中央の壁の照明をつけてみたが
なぜかわからないが先ほどの方が心地よく感じた。
「好奇心は秩序と相容れない。」
そんな言葉をどこかで見たことを思い出した。
たまたまの悪天候、時間、角度、落ちてくる日の光、照明の量、自然素材の壁の柄、杉の床板。
すべてが相まって、人が心地よいと思う「秩序」に合致していた偶然の産物。
何かに例えてしまうと稚拙のものになってしまいそうな薄暗い夕方のひと時。
暮らしを形作る照明。
人は日常生活において80%以上の情報を視覚から得ているという。
癒しの空間を演出する電球色。
五感に沁みる暮らしづくりを提案したい。